ギャンブルの世界では知らない人はいないほど有名な投資法、それが「マーチンゲール法」。 負けた時に前の賭け金を倍にして賭けることで、前のゲームの負け分を全て取り返す方法で、払戻が2倍以上あるギャンブルにおいて理論上は100%勝てると言われています。
例えば、あなたがルーレットで赤(または黒)に1,000円を賭けて負けたとします。 そこで次のゲームでは、賭け金を2倍の2,000円にします。そしてそこで勝てば4,000円(2000×2倍)の勝ちとなるので、1回目の負け分を取り戻し1,000円儲けたことになります。 2,000円を賭けて負けた場合は、さらに次のゲームで2,000円の2倍である4,000円を賭けることになります。マーチンゲール法とは、負けている間は前のゲームで賭けた倍の金額を賭け続けていくことで、勝った際に、負け分を全て取り返すといった投資法です。
どんなギャンブルでもずっと負け続けることはなかなかないでしょう。賭け続ければいつどこかで勝つことがあります。そしてこの投資法は一回の勝ちで負け分全て取り返すことができるのだから、この投資法を使えば、理論上は100%勝てることになります。
しかし、現実的にカジノの運営サイトはこの理論を成立させない防衛策として「マキシマムベッド」を設けています。マキシマムベットとは、一回で賭けることができる限度額のことです。「マーチンゲール法」の対策にこれはカジノのどのゲームにも必ず設定されています。賭け金を倍々にしていきマキシマムベットの額に達した時点でこの投資法は機能しなくなるのです。
それでは、基本的に掛け金の上限がない、競馬・競艇などでは成り立つのか?
残念ながら、答えは「NO」です。
日本の公営ギャンブルの全ては、ギャンブルの参加者が賭けた金額から一定額(競馬・競艇なら25%)を天引きして、残りを勝利者に均等に還元するように倍率を決めている(パリミュチュエル方式)からです。つまり、全体の投票金額の約37%に達した時点で配当は2倍を下回ってしまうのです。
総売り上げが1億円だった場合は賭け金がおよそ3700万を上回った場合にこの投資法は機能しなくなってしまうのです。さらに言ってしまうと、ほとんどの人はそのマキシマムベッド以前に、資金不足に陥ることになるが現実です。1000円から賭けはじめて、10回連続で負けた場合の損失額は100万を超えてしまいます。さらに11回目を続行となれば追加で102万4,000円の資金が必要になるのです。勝つまでに資金がなくなってしまう危険性もあるのです。